「久しぶりに階段を上がったら、2階で息が切れた。」 「買い物から帰っただけなのに、なんかグッタリする。」
在宅勤務を1年以上続けていると、じわじわと体力の低下を感じるようになりますよね。通勤していた頃は意識しなくても歩いていたのに、テレワークでは1日の歩数が1,000歩以下なんて日も珍しくない。
でも安心してください。体力は落ちても、正しい順番で少しずつ動けば着実に戻ってきます。「ジムに通わなきゃ」なんて大げさに考えなくていいんです。
在宅勤務で落ちやすい「3つの体力」
体力と一口に言っても、実はいくつかの要素に分かれます。在宅勤務で特に落ちやすいのは次の3つ。
1. 持久力(心肺の力)
歩く、走る、階段を上がるなど、長く動き続ける力。通勤で片道15分歩いていた人は、それだけで1日30分の有酸素運動をしていたことになります。在宅だとこれがゼロに。
2. 筋持久力(筋肉を使い続ける力)
長時間立っていられる、買い物袋を持ち続けられる、など。在宅では脚の筋肉を使う機会が激減するので、「ちょっと立ってただけで疲れる」状態になりがちです。
3. 柔軟性(関節の動く範囲)
座りっぱなしが続くと、股関節・肩・背中の可動域がどんどん狭くなります。「体が硬くなった」と感じるのは、柔軟性の低下のサインです。
体力を立て直す4ステップ
いきなりハードな運動をすると、体がびっくりして挫折の原因になります。以下の4段階で少しずつレベルアップしていきましょう。
Step 1: まず「立つ・歩く」を増やす(Week 1〜2)
- 1時間に1回、椅子から立ち上がる
- トイレに行くたびに、遠回りして家の中を1周する
- 昼食後に5分だけ外を歩く(近所を1ブロック回るだけでOK)
目標: 1日3,000歩
体力が落ちた状態でいきなり「毎日30分運動」は無理があります。まずは「座りっぱなし」から「ちょこちょこ動く」に変えるだけ。
Step 2: デスクでできるケアを追加する(Week 2〜3)
- 朝の3分ストレッチ(背伸び・首回し・体側ストレッチ)
- 午後の3分ケア(肩回し・ふくらはぎポンプ・深呼吸)
- 夕方の3分リセット(股関節ストレッチ・前屈・全身伸び)
目標: 1日3回×3分 = 9分
Step 1の「立つ・歩く」に慣れてきたら、短時間のケアを加えます。ここではまだ「頑張る」必要はありません。体をほぐして動かす感覚を思い出す段階です。
Step 3: 軽い筋トレを入れる(Week 3〜4)
- スクワット 10回
- 壁腕立て伏せ 10回
- かかと上げ 20回
- プランク 15秒
目標: 1日5分の筋トレを隔日で
脚・胸・体幹の大きな筋肉を使う種目を入れます。回数は少なくてOK。「筋肉を使う」という刺激を体に入れることが目的です。
Step 4: 有酸素運動を加える(Week 5〜)
- 散歩20分(テレワーク前 or 後)
- 階段の上り下り(マンションなら3フロア分)
- その場ウォーキング(部屋の中で足踏み10分)
目標: 週3回×20分の有酸素
ここまで来れば、体力は着実に戻ってきているはず。持久力を本格的に回復させるフェーズです。
続けるためのコツ
「毎日やらなくていい」と決める
体力立て直しに「毎日完璧にやる」は不要です。「週に4〜5回できればOK」くらいのゆるさが、結果的にいちばん続きます。
定点で確認する
「階段で息が切れなくなった」「買い物で疲れにくくなった」など、日常の場面で変化を確認しましょう。数値(歩数・回数)を追うよりも、体感の変化のほうがモチベーションになります。
環境に仕組む
「朝のストレッチ」はスマホのアラームに設定する。「昼の散歩」はランチルーティンに組み込む。「意志力」で続けるのではなく、「仕組み」で続けるのがポイントです。
まとめ:体力は「少しずつ」で戻せる
在宅勤務で落ちた体力は、4〜6週間で体感できるレベルまで戻せます。大切なのは順番。いきなりジムに行くのではなく、立つ → ほぐす → 筋トレ → 有酸素の順でレベルアップしていくこと。
まずはStep 1の「1時間に1回立つ」から始めてみてください。それだけで体は変わり始めますよ。
エクササイズカードのタイマー機能を使えば、1時間おきのリマインドも設定できます。体力立て直しのペースメーカーとして活用してくださいね。
※ 本記事は一般的なセルフケア情報を提供するものであり、医療行為の代替を意図するものではありません。体の不調が続く場合は専門家にご相談ください。











